日常英会話とビジネス英会話を比べるとどちらの方が難しいと思われますか?
内容が複雑だからビジネス英会話の方が難しいというイメージはありませんか?
ビジネス英会話の方が使う語彙の難易度は高いのは確かです。
でもビジネスで使う英会話は旅行英会話と同じようにある程度内容が決まっているので、その特定のシーンを想定をした会話を覚えてしまえば対応できることが少なくありません。
では、日常英会話はどうでしょう?
日常というくらいなので普段の生活での会話に限られてくることから、
「普段そんなに難しいことを話している訳ではないからビジネス英会話に比べたら易しいのでは」
と思いがちです。
でも、日常会話では自己紹介に代表されるように自分自身のことを話したり、相手のことを質問したりすることにとどまらず、言ってみればありとあらゆるトピックが取り上げられる可能性があります。
会話の内容は会話をする場所や相手との関係によってかなり違ってきます。
日本で困っている外国人旅行者を助けてあげる、海外旅行中に出会った現地の人と会話を楽しむ、あるいは職場に外国人がいて色々な話をする等々、状況により話す内容が全く違ってきますし、どのような話の展開になるかも想像しずらいのです。
話す相手によってかなり難しい内容になってしまう可能性があります。
最初に腰が引けてしまうようなことを言ってしまいましたが、それは日常英会話を学ぶのは得策ではないと言いたい訳ではもちろんありません。
何が言いたいかというと、日常英会話はトピックがエンドレスである分、スタートする時にしっかりとした目的や目標を設定することがより大切だということです。
また比較的話しやすいトピックから入って、将来的にはあまり得意ではないトピックについてもある程度話せるようにしておきましょう。
少し英語が話せるようになれば、話せるようになる以前には出会える可能性があまりなかったような人と知り合えるかもしれません。
目の前にある扉を押し開ければ、全く違った世界が広がっているはずです。
そんな素晴らしい可能性を捨ててしまうのはもったいないと思いませんか?
先ほども触れたように、まず日常会話をスタートする時点で、どのような状況で、どのような内容の会話までできるようになりたいかをはっきりとさせておきましょう。
日本を訪れている外国人旅行者と自己紹介から始まって、家族や趣味、それにそれぞれの国などについて話しができればいいなと思っておられるのか、あるいは職場の外国人スタッフといろいろなことについて意見交換をすることを希望されておれるのか、その目標によってアプローチや達成までの期間が変わってきます。
英会話Deerでの日常会話に関しては、外国人の方と1対1で初対面から30分~1時間程度話せることをまずは目標にしたらいい方が多いと思われますので、そのためレッスンについてご説明します。
1.まずは話しかけるための英語
英語を話したいのに、自分からは何もせず、外国人から話しかけられるの待ってばかりいても何も先に進みません。
思い切ってこちらから声をかけていきましょう。
感じ良く声をかけることができれば会話が弾む可能性がぐんと上がります。
でも
”Hello!”
の後が続かないと話になりませんので、まずは会話をスタートするのに使えるいくつかのパターンを覚えましょう。
2.距離を近づける会話にチャレンジ
会話のスタート時はお互いに緊張していますので、次の段階では心の距離をぐんと近づける会話になるようにがんばってみましょう。
そのためにはお互いのことを理解することが不可欠です。
となると話す内容は自分自身のことを話したり、相手のことや出身地について質問をしたいですよね。
お互いの趣味が同じだと会話がどんどん盛り上がったりします。
相手の出身地についての会話だと、行ったことがあれば会話が弾むのは当然ですが、たとえ行ったことがなくても、興味を持って色々質問ができれば相手も喜んでたくさん話してくれるはずです。
3.上手なあいづちで聞き上手
さぁ、ここまで来たら相手の話に対するあいづちも大切になります。
”Yes”ばかりであいづちをしておられる方を時々見かけますが、場合によっては
「本当に話しを聞いてる?」
と思われてしまうかもしれません。
上手なあいづちを打つことができれば相手も気持ちよく話しができます。
英語で聞き上手になりましょう。
4.質問力をアップ
会話の中で聞き取れない単語がでてくることもありますので、そこで質問や確認する力も必要となってきます。
「もう一回言っていただけますか」
「何を買ったとおっしゃいました?」
など、しっかり質問できる力もつけましょう。
聞き取れなかったけど、聞くのも恥ずかしいからと適当に会話を進めていくと、どんどん分からなくなってしまうことがよくあります。
会話の中での質問力の重要度は予想以上に大きいです。
5.身近な人について話す
当然、相手もあなたについて色々質問してくるでしょう。
自分自身についてだけでなく、家族や友達などの周りの人についても色々話せるようにしておきましょう。
性格や外見などの表現や、「最近どうも忙しいようなんですよね」といったような断定しない言い回しなども必要になってきます。
6.答えにちょっとプラスアルファ
次の段階では、相手の質問に対して答えるだけではなく、少しだけ余分な情報をプラスアルファして、さらに会話を広げる練習をしましょう。
「ご兄弟は何人ですか?」と聞かれて、
「兄が1人います」とだけ答えるのではなく、「兄が1人いて、現在東京に住んでいます」のように相手がさらに質問をしやすいように少し話を広げて返答することも大切です。
7.日本について話す
そしてここまでくると日本についてもある程度話せるようになっておきましょう。
特に日本に旅行に来ている外国人は当然日本に興味を持っているはずです。
そうなると旅行中に出くわしたちょっとした不思議や疑問について質問をしてくることもあります。
私自身のことで恐縮ですが、日本について実は知らないことがこんなにも多いんだと気付かされたのは若い頃、外国人の友達から質問をされた時でした。
「神社の鳥居って何のためにあるの?」
って聞かれた時、知識がなくてちゃんと答えらてあげられませんでした。
日ごろからあまり考えていないことは日本語でも言えないし、ましてやどうがんばってみても英語で言えるはずがありません。
英語でさまざまな内容のことを話したいと思っておられたら、普段から日本も含めて色々なことに対してアンテナを張っておくことも大切です。
まずは外国人がよく聞いてくる質問に対してシンプルな英語で答えられるように練習しましょう。
8.自分の意見を述べる
さて、次の段階は「〇〇についてどう思う?」と聞かれたときに、しっかりと自分の意見を言えることです。
最初のうちは、得意な分野について簡単な意見が言えれるようにしましょう。
ある程度スムーズに意見が言えるようになれば、次はより自分の意見を理解してもらいやすい言い回しや、相手を気遣った表現なども覚えましょう。
日常英会話の醍醐味は何といっても色々な人と出会い、英語を通して交流することで自分自身の視野を広げられることです。
少し大げさに言えば人生を豊かにしてくれる会話を紡ぐことができ、英語力をアップするたびに見える世界どんどん変わっていきます。
そう考えるとワクワクしてきて、一日でも早くチャレンジしたくなりませんか?